作・あっくん/監修・髙橋 智
世音社 B5判(横型)32ページ 定価1,650円(本体1,500円+税)
世界的な統計から見て、日本人の睡眠時間はかなり短いということをご存知でしょうか。
子どもも例外ではありません。これを単なる「夜更かし」で片付けられない注目すべき点に今、発達障害と睡眠障害の関連が挙げられています。
眠りの困難は本人とその家族にとって、外から見えにくい非常に深刻な問題です。
疲弊し切ってしまうお母さんの苦悩もさることながら、眠りたいのに眠れない本人が自身の「眠り」をどのように捉えているのか、当事者と家族の声に耳を傾け、必要としている支援を共に考えることを試みた絵本です。
あっくん・菊間章紘(きくま・あきひろ)
東京造形大学 美術学科(絵画専攻)学生
発達障害当事者として、自身の感覚過敏や「日常でどのように接してもらえると助かるか」等をテーマに17歳の頃から母親と共に講演活動を行う。発達障害を取り上げたNHKの番組で取材を受けたことをきっかけに、自分自身の経験を絵で伝えることに取り組み始める。東京造形大学 美術学科(絵画専攻)卒業。
髙橋 智(たかはし・さとる)
日本大学文理学部教授 博士(教育学)
東京学芸大学名誉教授
放送大学客員教授
法務省矯正局外部アドバイザー
発達障害を中心とした当事者調査研究に取り組み、NHKの番組や毎日新聞などで数多く紹介されている。
主要著作は
『発達障害当事者の睡眠困難と発達支援の研究』風間書房/『発達障害等の子どもの食の困難と発達支援』風間書房/『現代の特別ニーズ教育』文理閣
『特別支援教育総論』放送大学教育振興会/『障害百科事典全5巻』丸善出版/『特別支援教育大事典』旬報社 ほか多数
田島世貴(おひさま 子ども・ファミリークリニック院長)
『あっくんはたべられない』『あっくんはねむりたい』の絵本を購入しました。
わかりやすい!
「…かもしれない」と思ってたことが「なるほど!」に変わりました。
支援者が基本的に知ってるべきことだなあと思います。親も教員も療育支援施設も放課後等デイも卒業後の進路先も、関わる人みんなが。
それがこんなにわかりやすく、本人さんの言葉で語られてるのが、いいですね。
担任間のみならず、保護者さんとも共有したいと思いました。
睡眠については、夜中に目覚めても、じっとしたまま、家族には気づいてもらえず悩んでる生徒もいると思います。
また、食については、感覚過敏に気づかず、慣れていくだろうと強要してしまうということがありそうです。
どちらも当事者さん・保護者さん共に、困ってしまう事態になってしまうのだと思います。
支援学校教員の方より